こんなときどうする

授乳中のめまいー母乳育児でフラフラになったときの対処法

授乳中になんだかめまいがする、フラフラになりつつも、母乳育児を続けているママ、本当にお疲れ様です。

まずは、よく頑張っている自分を褒めてあげましょう。

あまりにも授乳中の疲労具合が激しいと、赤ちゃんを連れて外出する気力もなくなってしまいますよね。

授乳中のめまいは、身体からのSOS!

このSOSサインを無視しないで、適切な対処をすることによって、症状を改善することができます。

 

このページにたどりついたということは、しっかりと身体からのサインに応えようとしているということですので、大丈夫です。

今回は、母乳育児でフラフラになっているママへ、筆者の体験談も交えながら、再び元気を取り戻すための対処法をご紹介します。

 

授乳中のめまいは、食事で改善する

貧血の改善・予防をする

授乳中のめまいの原因で多いのは、脳の血流不足によるものです。立ちくらみや、「くらくら」して目の前が真っ暗になるのは、鉄分が不足しているということ。

産後は、育児で生活習慣が変化することや、睡眠不足で、身体がたくさん鉄分を消費します。また母乳は血液からつくられているため、完全母乳で育てていると、貧血になりやすくなります。

 

授乳中にめまいがして、立ちくらみがする、そんなときは、血液の材料になるような、鉄分・たんぱく質・葉酸などをを含んだ食材を積極的に食べましょう。

緑黄色野菜やレバー、青魚、肉類、ひじきなどの海藻類がおススメです。また、鉄分だけでは、吸収されにくいので、ビタミンCと一緒に摂ると、効率よく吸収されます。

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かといって、毎日ゆっくりと料理をしている時間もないですよね。そんなときは、サプリメントも有効ですし、病院で鉄剤を処方してもらうこともできますよ。

食事の量を増やす

授乳中は、とにかくお腹が減りますよね。というのは、母乳をあげることによって、ママは、多くのカロリーを消費しているからです。

赤ちゃんにあげる母乳1mlあたり0.65kcalを消費するといわれています。

1回の授乳につき、赤ちゃんが100mlを飲むとすると、ママは65kcalを消費することになります。

1日7~8回授乳するのであれば、消費カロリーは約500kcalにも。この500kcalの消費は、ランニングや水泳などの有酸素運動を1時間以上するカロリーに相当します。

 

授乳中にめまいがする場合、食事の摂取量が、消費カロリーに追いついていなくって、軽い低血糖になっている場合があります。

そんなときは、炭水化物を中心に、食事量を増やすといいですよ。

質より量

疲れているときは、甘いものが食べたくなったり、何かの試合やテストの前など、戦闘モードのときは、血の滴るようなステーキが食べたくなったり・・そんな経験ありませんか。

人間のからだって、身体が欲しているものを食べたくなるように、うまくできているんですよね。

母乳をあげているときには、食事に気を使っているママも多いと思いますが、私が助産師さんに言われて衝撃だったことは、

母乳は血液からできていて、食べ物が直接母乳に影響するわけでなく、濾過されている。食べた物が原因で、母乳が詰まりやすくなる人は、実際ほとんどいない

「だから、ほしいものは、がまんしないで食べたほうがいい」とのことでした。

もちろん毎日3食、ハンバーグばかりというような偏った食生活はNGですが、ママの健康そのものを脅かさないように、バランスの良い食生活を心がければ大丈夫なのです。

 

母乳をあげている間は、あまり食欲を抑えようと考えずに、おいしいものをたべて、元気になりましょう。

 

授乳中にめまいを感じたらーすべてをって寝るべし

授乳中にめまいがしたら、その原因は疲労ということがよくあります。

母乳育児中のママは、よく睡眠不足に悩まされますよね。特に新生児~3ヶ月頃までは、夜間の授乳でまとめて質の良い睡眠がとれず、日中もウトウトとしてしまうママも多いことでしょう。

睡眠不足が続くと、身体だけでなく精神にも影響を及ぼします。


夫にイライラするのはしょうがないですが、愛しいわが子にもイライラしがちになっていませんか。

そんなときは、すべてをって寝てしまいましょう。

もちろん、すべてをつといっても、赤ちゃんのお世話以外ですよ。

赤ちゃんの睡眠リズムに合わせて寝る

睡眠不足を日中に補うには、昼間も、赤ちゃんの睡眠リズムに合わせて、寝てしまうのが一番。

 

赤ちゃんが寝ているときに、一緒に寝てしまえばいいんです。だって、新生児は、昼夜問わず、寝ては覚めてを繰り返すといっても、トータルで1日15時間~20時間は寝ているんですよ。

6ヶ月を迎える赤ちゃんでも、お昼寝と合わせて、11時間以上は寝ているはずです。

赤ちゃんが眠ったら、スマホはわきに置いて、自分も寝ることに徹しましょう。

家事をしない日をつくる

赤ちゃんが寝ている間にしか、家事ができないのに・・・・そうですよね。静かに眠ってくれている間に、そーっと夕飯づくりなどを済ませてしまいたいですよね。

家事をしなくちゃいけないせいで、睡眠不足が解消できない場合は、時々、家事をしない日を作りましょう。

フラフラ母ちゃん
フラフラ母ちゃん
私が家事をやらなかったら、いったい誰がやるのよー!

という声が聞こえてきそうですね。

筆者は、授乳中にめまいを感じたり、身体が何かのサインを発っしている場合は、「今日は夜ご飯つくりません!」と夫が朝会社に出かける前に宣言していました。

そんな日は、夕食は宅配サービスを利用したり、夫にはちょっとお小遣いを渡して外食してきてもらったり・・・フラフラで家事を頑張るよりは、割り切ってあきらめる方が、夫にだって優しくなれますよ。

洗濯だって、毎日やらなくても、翌日まとめてやったらいいんです。

 

どうしても、家の中のホコリが気になったり、ご飯を作らないといけなかったりする場合は、家事代行サービスを利用するのも一つの手です。

とにかく寝ることを優先してください

上の子がいる場合

上の子がいて、保育園や幼稚園に通っていない場合は、赤ちゃんと一緒にお昼寝をするっていっても難しいですよね。

そう、すべてを断つといっても、子どもは断捨離できません。

筆者のママ友は、上の子が3歳で幼稚園に入れず、赤ちゃんが生まれたときに、幼児と乳児のお世話で、鬱になりかけていました。

そんなとき、市の子育て相談にヘルプを求めたら、市役所の保育課につないでくれて、産後3ヶ月までという条件で、市内の保育園に上の子を受け入れてもらうことができたそうです。

頼れそうなところは、どんどん利用しましょう。

たまには、一時保育などを利用して、半日~1日、上の子を預けたり、両親を頼ったりしながら、少しでも睡眠時間を確保したいですね。

 

「上の子だけ預けるなんて、かわいそう」って思うかもしれませんが、最初はママと離れるのが寂しくても、子どもって意外と平気なもんです。

しっかりと休息をとって、ママが元気になったほうが、上の子にも優しく接することができますよ。

ときには気分転換も必要

授乳期のめまいは、自律神経の乱れによって引き起こされることも。そして、この自律神経の乱れの原因は、睡眠不足やストレスが大いに関わっています。

いくらかわいいといっても、まだ会話をすることができない赤ちゃんとママで過ごす日中の時間が長いと、知らない間にストレスがたまっているってことがありませんか。

ママが元気でいられるためには、気分転換も必要です。

たまには、パパに数時間の間、赤ちゃんの面倒をみてもらって、美容院にいくのもいいかもしれません。

ママ友と赤ちゃんを連れて一緒にランチをすることもおススメです。ただ、心を開いて相談できるママ友がまだいなくって、ママ友と一緒にいること自体が気を使ってストレスになる場合は、やめておきましょう。

 

筆者は後者だったので、市の産後ケア事業を利用して、担当の助産師さんに話を聞いてもらいました。吐き出しただけでも、けっこう楽になったのを覚えています。

疲れていると、なかなか外出する気力も起きないこともありますが、いったん外に出て、自分のための時間をつくると、案外元気になれるものですよ。

まとめ

授乳中に起こるめまいは、貧血や睡眠不足、ストレスなど、これまでとは違う産後の生活の色々な要因が組み合わさって、起こることが多いです。

鉄分を多く含む食事を積極的に摂取しながら、おいしいものをたくさん食べて、休めるときには、しっかりと休んで、時には気分転換もして、早めに元気なママに復活してくださいね。

フラフラのまま頑張り続けていると、母乳育児がつらくなってしまいますよ。

 

ただし、これまでにお話した対処法で、授乳中のめまいが改善されない場合は、一度、産婦人科で相談してみることをおススメします。産婦人科でしたら、鉄剤も処方してくれますし、赤ちゃんも預かってもらえます。

めまいのほかにも、動悸や息切れ、吐き気など伴う場合は、他の病気の疑いもあるので、要注意です。忙しいからといって放置せず、必ず医療機関を受診しましょう。

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