赤ちゃんは、なんだか甘くてほんわかしたいいにおいがすると言われますが、あれ?なんだか母乳を飲んだ赤ちゃんが生臭い?と母乳のにおいが気になっているママもいますよね。
それは、世間一般のイメージとはかけ離れたにおい、中には、雑巾とか納豆のようなにおいがするという悩みも・・・
いったいぜんたい、この母乳を臭くする原因は何なのでしょうか。
まずは、あなたの母乳を臭わせているその原因を突き止めることによって、適切な対策をとることができます。
ではさっそく、母乳のにおいが臭くなると考えられる原因ごとに、対策も合わせてみていきましょう。
Contents
母乳が臭い―もしかして雑菌が繁殖してる?
母乳が臭いと一言でいっても、いろいろな臭さがあります。
もし、発酵したようなすっぱいにおいがしたら、母乳パットや下着に雑菌が繁殖している可能性があります。
母乳がついたままの状態で長時間放置しまうと、蒸れてしまって、汗や母乳に雑菌や細菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。
発酵臭がしたときの対策
母乳パッドを付けていても、下着などに母乳がついてしまうことは、よくありますよね。
ましてにおいを放ってしまっている場合には、赤ちゃんに不快な思いをさせていないか、不安になってしまうママもいるでしょう。
そんなときにすぐできる対策をお教えします。
母乳パッドや下着を常に清潔に保つ
母乳パッドや授乳ブラについた母乳をそのままにしておくと、体温で雑菌が繁殖しやすくなります。
夏の暑い日のお出かけのときは、プ~んっと自分の胸元から臭いが上がってくるときもありますよね。母乳パッドはこまめに取り替えるようにし、お出かけの際は多めに持ち歩くと安心です。
また、授乳のあとに、おっぱいを蒸しタオルや濡らしたタオルで拭くことによって、乳首に残っている母乳が、パッドや下着につくのを防ぐことができます。
母乳のついた下着の洗濯方法
厄介なことに、母乳がついてしまった下着は、普通に洗濯しても、なかなか臭いや黄ばみが取れません。
母乳のシミが落ちにくいのは、母乳にたんぱく質が多く含まれているから。母乳の主成分であるタンパク質は時間が経過すると固まってしまい、シミとなって落ちにくくなります。
基本的に、母乳の臭いや黄ばみは、つけ置き洗いをすることによって、きれいに洗濯することができます。
つけ置き洗いのポイントは、水でなくて、40~60℃のぬるま湯を使うこと。
つけ置き洗いには、界面活性剤が含まれている合成洗剤ではなく、酸素系の漂白剤や重曹を使うと、赤ちゃんに直接触れる下着を洗うときも安心です。
どちらも、綿、麻、化学繊維など普段着に使われる色んな素材に問題なく対応できます。また、除菌・殺菌効果だけでなく、消臭効果もある優等生です。
●酸素系漂白剤の場合
→粉末、液体がありますが、より強力な粉末をおススメします。使用する製品の規定量から始めて、30分~1時間程度つけ置きしてから、落ちない場合は、量を足します。汚れが落ちたら、洗濯機で洗います。
●重曹水
→水200mlに、小さじ1の重曹を入れて「重曹水」を作ります。30分~1時間程度、衣類をつけ置きしてから、洗濯機で洗います。
もし、母乳のにおいや黄ばみがなかなかとれないと思ったら、つけ置き洗いで、雑菌や臭いを撃退してしまいましょう。
母乳が臭いーもしかして食べ物の影響?
母乳パットや授乳ブラも清潔にしているのに、母乳が臭い。そんな人は、食生活が、母乳のにおいに影響していることがあります。
母乳の質や、においは、お母さんの食べたものと大きく関係があります。においのないサラッとした美味しいおっぱいを作るために、食生活を見直してみましょう。
母乳の臭いと食べ物の関係
「にんにくを食べたら、母乳もにんにくのにおいがした」などという話を聞いたことはありませんか。においのキツいものを食べると、母乳にも、そのにおいが移ることがあります。
たとえば、以下のようなにおいです。
生の魚や鮮度の悪い魚を食べたとき → 生魚のような生臭いにおい
お肉を食べすぎたとき → 獣のような動物のにおい
しかしこれらは少し食べたからといってすぐに母乳がが臭くなるわけではありません。
過剰に摂取してしまうと、母乳にも影響が出てしまいます。
おいしい母乳はサラサラとして無臭ですが、おいしくない母乳は、ベタベタとして生臭いにおいがします。臭いが強くて、母乳がベタベタしていたら、食生活の見直しが必要かも。
毎日育児に追われ、自分の食事にかける時間もないというのもよくわかります。でも、いい加減な食生活が続くと、母乳がおいしくなくなってしまいますよ。
母乳のにおいの改善には和食が一番
食生活の影響で母乳が臭いと思ったら、塩分、油、砂糖、香辛料が多く含まれているものを控えて、バランスの良い食事を心がけましょう。
カレーやピザなどは、塩分や香辛料が多く入っているため、母乳の臭いに影響を与えやすいので要注意!ケーキなどの洋菓子も、油や砂糖が多く使われ、食べ過ぎると母乳が詰まりやすくなってしまいます。
そこでおススメなのが、私たちが慣れ親しんでいる「和食」です。
和食は、脂肪分が少なくとってもヘルシーです。そのうえ、栄養バランスも整っていて、お母さんの健康にも良い影響があります。
一汁三菜の和食で、栄養バランスがよいのはわかるけど、かといって、毎日食事に時間をかけるのは大変ですよね。
ストレスにならないように、たまには、好きなものを思いっきり食べて幸せを感じることも大切です。
筆者は、自分の食事だけ準備するお昼ご飯には手間をかける気にならず、菓子パンや麺類などに偏りがちでした。時間がかけられなくって、食生活が偏ってしまうときは、足りない栄養素をサプリなどで補完することもおススメです。
母乳が臭いーもしかしてチチガ?
ワキガというのはは、聞いたことがある人が多いと思いますが、母乳のにおいを臭くする原因に”チチガ”というものがあることはあまり知られていません。
授乳後、赤ちゃんの口から、ツーンと鼻につく臭いがするということはありませんか?
授乳後に、赤ちゃんの口からも臭う、それが度々ある場合は、チチガになっている可能性が高いです。
チチガとなる原因
ワキガと同じように、チチガも「アポクリン汗腺」から脂肪やたんぱく質が分泌され、それに雑菌が繁殖して悪臭が発生します。
ワキガの人は、たいていチチガも持っています。
出産後は母乳を作るために乳腺や乳輪部の活動が盛んになり、乳輪部のアポクリン汗腺の分泌も活性化します。母乳が出るのと同時に、アポクリン汗腺の分泌も盛んになって、母乳自体が臭いを発することもあるのです。
ただし、ワキガでない人も出産後のホルモンバランスの乱れや、免疫力の低下が原因となって、「アポクリン汗腺」が活性化して、一時的にチチガになってしまうことがあります。
チチガの場合の授乳時の対策
ワキのにおいは、授乳中でもデオドラントをしっかりしていれば大丈夫ですが、さすがに、授乳中に、おっぱいにデオドラントクリームを塗るわけにもいきませんよね。
では、どのように対策したらよいのでしょうか。
母乳で殺菌する
一番手っ取り早い方法は、授乳前に母乳で殺菌する方法です。
母乳自体にも、殺菌作用があるので、授乳前に赤ちゃんがくわえる部分を、母乳で湿らせておくだけでも少なからず効果があります。
授乳前に拭き取る
もし、もっとしっかりと対策をしたいのであれば、授乳前に乳首をを拭くことをおススメします。
ただし、拭く際には注意も必要です。
まだ生まれてから、目が良く見えない赤ちゃんが、母乳を吸うのに頼りになるのが、ママの乳首周辺からの「におい」。だから、ママの「におい」を残しておくことが大切なのです。
ゴシゴシこすって拭くと、ママの「におい」をとってしまうばかりか、肌荒れを引き落とすこともあります。ゴシゴシと拭くのは禁物、力を入れずに優しく拭きましょう。
おススメなのは、「清浄綿」を使って拭くこと。病院からもらうお産セットに入っていることもあるので、知っている人も多いかもしれませんね。
個別梱包されていて、使うときに1枚ずつ開ければよいので衛生的ですし、微量に染み込んだ消毒液は、赤ちゃんに影響のない程度のものなので安心して使えます。
ドラッグストアや赤ちゃん用品のお店でも取り扱っていますし、Amazonなど、インタ―ネットからも購入することができますよ。
日常からできること
もしかして、私ってチチガ?と思っているあなたに、今すぐ日常生活のなかでできる改善策をお伝えします。
下着のサイズを見直す
ママは、妊娠中期から産後にかけて、バストサイズがアップしていますよね。これは、母乳をつくるために乳腺が発達しているからです。
無理してこれまでのきつい下着をつけていると、チチガの要因にもなります。
普段着用している下着が、サイズアップしているバストにあっているかどうか確認して、合っていなければ、積極的に新しいサイズを買いましょう。
汗をかきやすい夏場であれば、ゆったりとした、通気性の良い天然素材のものをおススメします。
食生活の見直し
ビタミン不足や偏った食生活が、チチガをパワーアップしてしまうことがあります。
やっぱり授乳中は、バランスのとれた食生活が大切なんですね。
和食中心の生活にすることで、チチガのにおいがおさまったという人もいます。
チチガにイライラせず、毎日の食事に気を使うことで、赤ちゃんと過ごす時間が、よりゆったりとして楽しいものになりますよ。
赤ちゃんへの影響
「チチガの状態で授乳したら赤ちゃんに悪影響があるかも」と心配になってしまうママもいるかもしれません。でも大丈夫です。
チチガは、赤ちゃんの健康には、まったく影響がありません。
チチガになる原因の菌は、空気中やヒトの皮膚などどこにでもいる菌なので、感染力が非常に弱いのです。
赤ちゃんに影響のある菌ではありませんし、ママが心配するほど赤ちゃんはチチガを気にしていません。
まとめ
母乳が臭くなる原因には、雑菌の繁殖、食生活による影響、そしてチチガがあります。ときにこれらの原因が絡み合って、ある日突然、母乳が臭いを放つようになることもあります。
まずは、あなたの母乳のにおいの原因を知って、対策をとることが大切です。
ただ、あまりにおいのことを気にしすぎると、それがストレスになって、母乳の質や出が悪くなってしまったら大変。
赤ちゃんは、ママが気にするほど、においを気にしていないもの。食事に気をつけながら、楽しんで母乳育児を続けてください。
↓ぽちっと応援よろしくお願いします。