母乳は飲んでいる量が目に見えてわからないため、赤ちゃんが泣くと、母乳が足りているかわからないと、悩むママも多いのではないでしょうか。
赤ちゃんが泣いたら、「さっき授乳したばかりだし、オムツもぬれていないし、えー?
これって母乳が足りないせい?」と思いがちです。
足りないのかもしれない・・・と不安になって、ミルクを足そうとする前に、ちょっと待ってください。
「赤ちゃんが泣く=母乳不足」ではありません。
ママが不安そうに母乳をあげていると、その気持ちが赤ちゃんにも伝わってしまいますよ。
そう、母乳育児を続けるコツは、とにかく、赤ちゃんとのおっぱいの時間を楽しむことです。
今回は、完母を目指しているママに、「足りていないのかも。。。」の不安を解消し、母乳育児を軌道に乗せるポイントをお伝えします。
Contents
母乳が足りているかわからないーママを不安にさせる原因を知ろう
母乳で育てたいけど、足りているかわからないと、ママが不安になってしまう原因は、赤ちゃんの様子であったり、ママのおっぱいの状態であったり、さまざまです。
あなたを不安にさせるものはなんでしょう。以下から思い当たるものはありませんか。
●授乳回数が増えた
●おっぱいをあげてもすぐに泣く
●夜間もよく泣く
●1回あたりの授乳時間が長くなった
●おっぱいが張らなくなった
●母乳パットが濡れなくなった
●母乳がわき出るときのツンとした感じがなくなった
おっぱいを欲しがるのは、お腹がすいてるときだけじゃない
赤ちゃんにとって、大好きなママのおっぱいは、安心の素。生まれてから初めて体験する新しい世界には、不安がいっぱいです。
ママの温かさや匂いを感じ、心臓の音が聞こえると安心するんでしょうね。お腹がすいていなくっても、ママのぬくもりが恋しくなって、母乳を欲しがることがよくあります。
月齢が進むと、目もよく見えるようになり、おっぱいよりも興味を持つものが出てきて、自然と授乳の回数が減っていくようになりますよ。
授乳時間や回数に縛られない
授乳時間や回数が増えることによって、母乳が足りているかわからないと不安になること、ありますよね。
生後2週間くらいになると、赤ちゃんはおっぱいを吸うのが上手になって、母乳を飲む量が増えてきます。
これまでうまく飲めなかったおっぱいが、上手に飲めるようになるので、この時期に授乳時間が長くなったり、回数が増えたりすることは、よくあることです。
母乳を飲むのは赤ちゃんの体力が必要です。哺乳瓶とは違って、あごと舌を使って、乳輪部をしごきながら飲まなくてはいけないから、赤ちゃんもお腹を満たすのにひと仕事。
しかも、母乳は消化と吸収がいいため、産後1ヶ月頃までは、次の授乳までまだ1時間もあかずに、赤ちゃんが泣くこともあるかもしれません。
ママは大変ですが、赤ちゃんのペースに合わせて、リラックスした気持ちで母乳をあげることが大切です。
ママのおっぱいの変化
母乳が足りているかわからないと、ママを不安にさせる原因には、赤ちゃんの様子のほかにも、産後1ヶ月ほど経ってからの、ママのおっぱいの変化があります。
例えば、以前ほどおっぱいが張らなくなった、片方をあげているときに、もう片方のおっぱいが勝手に出なくなった、母乳がわき出るときのツーンとした感じがなくなった。
⇒実はこれ全部、いい傾向です。
これは、赤ちゃんに吸われたら母乳をつくるというリズムが安定してきたことによるもの。母乳が効率よく分泌されるようになった証拠です。
筆者は、産後6週間ほどして、これまで張っていたおっぱいが急にふにゃふにゃになってきて、栄養足りてなくて母乳が出なくなったんじゃないかと、かなり心配しました。
そんなとき、筆者がとった確認方法は、赤ちゃんがおっぱいを飲む前とを飲み終わったあとに、乳輪部を指でマッサージすることです。
飲む前には、じわ~っとしか出てこなかったのに、飲み終わった直後には、勢いよくピューっと母乳が出てきて、「差し乳になったんだ!」と確信しました。
※「差し乳」とは、「赤ちゃんが吸い始めると、母乳が出てくる」といった特徴を持つおっぱいのことです。そのため、授乳間隔が空いても、おっぱいが張りません。
母乳が足りているかわからないときに確認すべき4つのサイン
母乳が足りているかわからないと、不安になる原因には、家族からの指摘もあるかもしれません。
自分では、大丈夫だと信じていても、頻繁に泣く赤ちゃんを見て、姑や夫から、「母乳が足りないんじゃないの?ミルクを飲ませたら?」「赤ちゃんがかわいそうよ」などと言われるとママは悩んでしまいますよね。
そんなママに、赤ちゃんにとって母乳が足りている4つのサインをお伝えします。
- 1日に最低7~8回以上飲んでいる
- 1日6回以上おしっこが出る
- 赤ちゃんの肌に張りがある
- 体重が順調に増えている
授乳の回数は、母乳育児が軌道に乗ってくるまでは、多すぎて困ることはありません。おしっこを6回以上していて、肌につやがあり、何よりも赤ちゃんが元気であるかどうかを確認してください。
体重増加の目安
一般的に、1日平均の体重増加=(現在の体重ー出生体重)÷出生後の日数で計算されますが、母乳で育てている場合は、赤ちゃんの生理的体重減少も考慮する必要があります。
1日平均の体重増加=(現在の体重ー退院時の体重)÷退院以降の日数
で計算したほうが正確です。
退院したあと、赤ちゃんの体重の増え具合を確認するために、スケールをレンタルする人も多いですよね。
ただし、毎日体重を測ることによって、一喜一憂し、それがストレスになってしまうのは、よくありません。
その日に出た便の量や、体調によっても変化があるため、1日ごと、または数日ごとではなく、1週間以上の単位で確認することをおススメします。
【体重増加の目安】
生後1ヶ月頃まで:1日平均18g~30g
生後2~3ヶ月頃:半月で150g
赤ちゃんの体重の増加が少ないことを指摘されたら
健診で赤ちゃんの体重の増加が少ないことを指摘された場合は、母乳外来の助産師さんなどに相談することをおススメします。
母乳育児をあきらめる前に、本当に母乳が足りないのか、赤ちゃんの吸い方に問題がないかをよく確認してもらうといいですよ。
母乳育児を軌道に乗せるためには、一人で悩まずに、専門家にママと赤ちゃんの状態を見てもらい、適切なアドバイスをもらうことが大事です。
母乳育児を軌道に乗せるために
母乳が足りているかわからないと、ミルクをたす回数や量が多くなってはいませんか。ミルクは母乳に比べて、消化に時間がかかるため、次の授乳まで時間があきます。
ママのおっぱいが張ってきて、赤ちゃんに吸ってもらいたいというタイミングで、ミルクで満たされて寝てしまった赤ちゃんは、母乳を飲んでくれません。
授乳のタイミングがずれると、母乳育児が軌道に乗らなくなります。
混合栄養の場合も、ミルクをたす量や回数は控えて、できるだけ赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことが大切です。
ミルクをなるべく控えて、授乳のリズムを狂わせないことが、母乳育児を軌道に乗せる近道なんですね。
まとめ
「母乳が足りないかも」という不安を解消して、ママであるあなた自身が、楽しく、赤ちゃんとのおっぱいの時間を過ごすことが、母乳育児を続けていく上で一番大切なポイントです。
夜の授乳が頻繁で、寝不足を感じているママもいるかもしれません。夜は、添い寝をしながらリラックスして授乳をすることをおススメします。
産後しばらくの間、昼間は、パパや家族の協力を得るようにしながら、赤ちゃんと一緒にゆっくりと横になっていられる環境がつくれるといいですね。
授乳中は、のども渇くので、カフェインレスのほうじ茶やお気に入りのハーブティーなど、温かい飲み物でしっかり水分補給をしつつ、自信をもって母乳育児を続けてください。
ママのおっぱいの張りと赤ちゃんが母乳を欲しがってなくタイミングが合って、授乳のリズムが整ってきたら、ずっと楽になりますよ。
参考:たまごクラブ 初めてママの母乳育児安心BOOK
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